world.Mali.”Toumani Diabaté” : “Si Naani”


西アフリカ発祥の弦楽器「コラ」の音です。マリ共和国のコラ奏者であるトゥマニ・ジャバテの2008年のアルバム「The Mandé Variations」から「Si Naani」という曲になります。Wikipediaから抜粋すると、「コラを演奏するのは世襲制の職業音楽家で、グリオ(griot、マンディンカ語:ジャリ(jali))と呼ばれる人々である。グリオは単に楽器の演奏をするだけではなく、歴史上の英雄譚、遠方の情報、各家の系譜、生活教訓などをメロディーに乗せて人々に伝えることを本来の目的としている。」ということですので、日本で言うと琵琶法師のような位置づけになるのでしょうか。西洋音楽ではあまり使わない半端な音程が鳴っているように聞こえます。インドのシタールとも違うスケールなのでしょうか。コラの正式なチューニングなのか西アフリカの楽器にインド風のチューニングを施しただけなのか分からないのがもどかしいところです。

world.Japan.”Kimio Eto” : “Koto Music”


日本の箏曲家である衛藤公雄さんのアルバムがYouTubeにありましたので、ワールドミュージックとしてリンクします(再生位置は二曲目の伝統曲になっています)。悲しいかな日本人であっても日本の伝統楽器に触れる機会というのはほぼゼロであり、旧世代のCD店なるものでは探しにくい音楽であったため、こうして気軽に聴ける現代は音楽を聴くのが好きなものにとってはいやはや幸せな時代だなと感じます。箏や三味線の乾いた音は真夏の畑や田んぼなり冬の荒野なり、柱と畳しかないような日本家屋なり、外気が感じられるところにたたずんで聴くと「あぁ、なるほどな」という納得感を得ることができます。なぜその楽器が選択されて発展継承したのかその魅力をより正確に知るには、その時の環境の再現というのも重要になってくるのではないでしょうか。

world.Gabon.Pygmées Bibayak : “Polyphonic Sequences”


アフリカの密林地帯に住むピグミー族によるポリフォニー唱法です。手元の本によれば、「彼らの唄うポリフォニックな歌は、彼ら自身にいわせると、歌ではなくて、森の精霊たちとの交信、豊猟を願っての祈りである。ヨーデル風の発声を加えたその声は、森の奥からこだまとなって返ってくる。それは森の奥深くひそむ精霊たちとの接触なのである。歌詞や言葉があるわけではない。一人が声を出すと、つづいて何人もの仲間がつぎつぎと別の声部をつけ、反復や模倣を伴って、複雑な多声音楽を作り上げていく。」(民族音楽・著 江波戸昭・立風書房)ということです。ヨーデルのような裏声を交えた歌い方は私の感覚ではシンセサイザーのLFO的に思えます。
本で紹介されていたのは別のアルバムでYouTubeにもありましたが、Apple musicにあったものと内容が同じであったためこちらのアルバムヘのリンクとしておきます。アルバムがフランスのラジオ局のコレクションとなっているのは、かつてガボンがフランス領だったことに由来している感じでしょうか。