英語リスニング : 韻を踏む

アル・カポネ(アル・カポネ – Wikipedia)時代のパロディといった雰囲気で、ANが付く言葉の教育動画です。緑色の男性は神の右手(正しい人)でもなく、ボスの右腕(有能な参謀)でもないLefty(左利き)さんです。Right(正しい・右・そうだよ)が口癖で、シリーズ化されています。lefty sesame street – YouTube

セサミストリートの動画を巡回していると韻を踏む遊びをしているものが散見されることが分かります。発音がほどんど同じであることへの意識を重要視しているか、子供が早く意味を理解する方法として、ほとんど同じ発音の伴う異なる言葉を組み合わせて遊ぶのが良いと考えているのかなと感じます。

グリム童話のラプンツェルを題材にした韻遊びです。セクシーな話し方のチャーミング王子が、うろ覚えで姫に会いに来てしまいました。どうやって会ったのか、言葉の韻だけは覚えているようです。ラプンツェル – Wikipedia

セサミワークショップ(Wikipedia)は、テレビ局でドキュメンタリー番組のプロデューサーを務めていた女性(ジョーン・ガンツ・クーニー – Wikipedia)がテレビを使った教育のアイデアを思いつき、カーネギー財団の支援を取り付けて、大学の教授も参加して作った非営利団体ということです。

世界的な探偵を自称するシャーロック・ヘムロックが、レディ・アガサの食事を盗んだ犯人を捜します。途中から犬のワトソンが何かを訴えています。二回見たほうが笑える話だなと思いました。シャーロック・ホームズ – Wikipedia アガサ・クリスティ – Wikipedia

セサミストリートが黒字になったのは魅力的なマペットが商品化されてからのことらしいですが、人形劇ばかり作っていたジム・ヘンソンという人が作り出したもののようです。

ジム・ヘンソン – Wikipedia『小学校5年の時に、父の転勤でワシントンD.C.からほど近いメリーランド州ハイアッツビル(英語版)に移住、黎明期を迎えていた米国テレビ産業の魅力に取り付かれ、高校卒業後に地元のテレビ局WTOPでアルバイトとして、人形劇の仕事を始める。

メリーランド大学入学後、スタジオアートの勉強を始めるが、自作人形劇の仕事も続け、地域で徐々に名声を広める。
(略)
1968年、ジム・ヘンソンは同年発足したチルドレンズ・テレビジョン・ワークショップ(CTW、現:セサミワークショップ)の未就学児童向け教育番組プロジェクトに参加、数々のリサーチの後、1969年にパイロット版が作られ、その後世界のほとんどの国で放映されることになる『セサミストリート』が生まれた。『セサミストリート』が制作された背景には、ベトナム戦争やキング牧師、ロバート・ケネディ上院議員暗殺事件などの米国社会情勢の悪化を見ることができる。』

英語リスニング2:特殊な能力

80年代のセサミストリート。語学教育を兼ねたコントです。「その時を刻め」もしくは「時間に打ち勝て」という番組の特別企画「僕たちの離れ業」です。20秒で空からくるものを2つスタジオに持ってくれば世界中の何でも貰えます。

「Thunder and lightning.」が主要部分かと思われます。和英辞書で雷と検索すると、thunder(雷鳴)、a thunderbold(雷電、落雷)、(a flash of) lightning(稲光)となっており、表現の教育なのでしょう。

神童の話にこじつけた上で無理やり聖書的な解釈をしますと、数えた時に雷が鳴るという特殊能力がカウント伯爵に与えられている(?)のは、カウント伯爵がそれしか望んでいないから、ということになります。列王記な解釈をすれば、余計な願望を持った瞬間に神が力を貸さなくなる話の逆パターンのようであり、似たところで仏教的な修行を考えれば、雑念が入ると能力を発揮できないから座禅して心を空にしろ、みたいな話となります。

最後のガイ・スマイリー発言の自動字幕は、I think we got away cheap this time.です。素直な解釈と曲解をすれば、

  • 金かからない企画は人目を引かないからやめたほうがいいと思うよ(しょうもない話になったからさっさと終わろうぜ)
  • テレビ局の利益的に金がかからないのをスタートできたね

最後に英語を勉強したのはいつだろうかという私には、どっちなのかが分かりません。

その発言をした後に、神の雷とばかりにお約束の雷鳴がとどろきますので、ストレートな解釈のほうでしょうか。ネタで作ったら偶然そうなっただけかもしれませんが。

適材適所

ただし、適材適所という言葉があるように、関係のないことをさせるととんでもないことになるというコントも用意されています。カウント伯爵はすでに城に住んでおり働く必要性を感じません。変な気を起こすなよとFrogは言いたいところでしょう。

数えることを愛してやまないカウント伯爵がエレベーターオペレーターになってしまったという話です。昔のデパートにはエレベーターガールという人がおり、そういう職業があったのです。

蛇足ですが、Frogはエレベーターで7th floorに行きたかったのに行けず、階段を使えと言われてしまっています。この7th floorは「7つの大罪」のことだろうかそれとも「7大天使」のことだろうか、などと深読みをしてしまいます。